十一代目 金原亭馬生 師匠 編

 



十代目 金原亭馬生師匠が亡くなられて久しく、待望の十一代目 金原亭馬生師匠が誕生しました。

金原亭馬治改め金原亭馬生。先代とはまた違う芸風の師匠です。噺家は話芸ですから声質という

ものが大切な要素になりますが、十一代目は陽気な声質でしてね、芝居噺から滑稽噺まで幅広く

こなせる方です。

十一代目は、歌舞伎座の裏のほうの町内で生まれたそうでして、当然ながら子供のときから

歌舞伎座に紛れ込んでいた(?)という……………ことでして。名人の演技を数多くみてらっしゃる。

そのような素材がありますので、芝居噺はその力量は大した物です。

芝居噺のできる噺家さんが少なくなってきております。小朝、正雀、文枝、染丸師匠などなど・

十一代目もきっとこの分野を背負って立つ師匠になられることと期待しております。

現在の寄席のシステムでは人情噺や芝居噺は時間的な問題でしにくくなっております。

昔でも、何日かにわけて人情噺をやっておりますが、今は連日通ってくることは難しいので、やはり

ホール落語になってしまうのが現実です。

立川 談志師匠はホール落語の形態は落語をだめにしてしまうと言っております。

真意のほどは理解しきっておりませんけど、余一会のような形式で長講一席を交えながらの常打ちの

興業もあって良いのかと思います。経済的に成り立つのか解らないで申し上げておりますが。

メール交換をしている落語ファンの方々も独演会に行くことのほうが多くなっております。

寄席の数の少なさもあるのかもしれませんね。

特に地方の住んでおられる方々には寄席に行くチャンスは少ないわけですから。

地方講演に出かける程度でしょう。メディアがもう少し落語に門戸を開いてくれるといいのですが。

スカパーで落語を流すチャネルがありますが、このようなものを拡大できるといいですね。

兎も角も十一代目の芸域をもっと知るチャンスが欲しいですよ。

 

二十一世紀になっての落語という芸の存在を稀有する声が聞こえてきます。古典・新作。

いろいろな噺家達が頑張っている。やもするとタレント化してしまいそうな、落語家がいるなかで真摯に

落語に取り組み、がしかし、世間に迎合するなどという態度はとらない噺家がいる。

江戸時代から二十一世紀まで庶民の心はどこまで進化しているのだろうか。

確かにいろいろな知識は得ているし科学の進歩は比べようも無い。でも人心はどうですか。

荒廃していると思う方々の方が多いのではないでしょうか。たしかにそういえるかもしれません。

とすれば、落語というものが現代の人達にはより必要ではないかという気がしてます。

確かに若い世代の中に落語に感じている方々が見うけられるようになりました。

芝居噺など若き世代には解らないかもしれないけど、数ある情報の中の一つとして聴いて欲しい。

それがきっかけとして、いつ何時にまた蘇ってくるかもしれないのだから。貴女の引出しの中に

しまっておいてください。財産としてね。それが発酵しますよ。きっと。それも芳醇にね。

約束します。……………

十一代目はきっと、その中の一人として残ります。

だから高座にいってみようね。


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