第58回 葡萄屋寄席 IN 高崎


 

出演者及びネタは以下の通りです。

 

立川朝志

紙屑屋

柳亭市馬

味噌蔵

立川談志

やかん

 

立川朝志:

 前は立川志ん朝と言っていたそうです。天狗連のような素人の落語好きから立川流前座になった。

 都々逸や講談口調もこなしていましてね。声がいいですよ。入門が遅かったのか少々年上ですね。

遊びが過ぎて勘当になった若旦那。出入りの頭の家の二階に居候を決め込んだ。おや、この流れは湯屋番に

成るのかなと思っていましたが紙屑屋でした。途中で小唄・都々逸・講談などというものが入るので、それなりの

素養が必要です。立川流は踊り、唄、講談、歌謡曲を必修科目としていますので、前座・二つ目修行は他の協会

とは比較にならないのではないでしょうか。真打にもなかなかなれませんよ。

 

柳亭市馬師匠:

 定番「味噌蔵」でした。磯節の良い喉を聞かせてくれました。古典落語を安心して充分堪能できる噺家さんです。

 談志師匠のように毒を含んだ噺もいいけれど、正統派の古典落語も必要ですよ。マンネリ、師匠から教えて

もらった噺をそのままやっているだけだなんて言わないで下さいよ、談志師匠。おっしゃるとおりで、

木久蔵師匠や圓蔵師匠のようにネタ数が少ないというのも困りますが。今の若い人には古典落語も耳新しいもの

ではないでしょうか。

 

立川談志師匠:

 すっかりやせ細ってしまいました。病状はかなり進んでいるらしい様子が伺えます。「一期一会」これは談志師匠が

 がん発見当時から高座で口にするようになっています。今年一杯だろうなんていいながらもう何年たった

ことでしょうか。周辺の人によりますと、薬を何十種類も飲んで治療しているとか・・・・・・。

談志師匠に並ばせていただいたことがあります。意外にも小柄でしたね。

演目は「やかん」ですがね。いつものようにフランス小噺、ロシア小噺を乱発して、まともに落語はやらない。

地方に来るとその傾向が強くなる。「客はわからん。」とでも思っているのでしょうかねぇ。確かに話の途中で

携帯鳴らす不届きな輩がいてね。談志師匠本来なら止めて帰ってしまいますよ。前の方の席で寝ている

おじさんもいた。それでもウイットに富んだ少し難解な小噺に反応している女性も多くいたのです。

解っている客もいるんだということを知っていただきたい。

なにしろ群馬は次期総理の膝元ですからねぇ。東京から新幹線で1時間ですよ。こうして遠征した小生も

会場のスペースは適度なものと感じました。

 

 

 


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