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緊急特集:「立川談志の遺言状」について
「食道ガン」の発表はショッキングだったし、わずか9日間で復帰したことは
しかし、なんと談志は内視鏡による自分の内部の様子を、さらけだしているのだ。
その画面は見るに忍びないものだった。「ガン」は残っている。 再発は急にはなくても、
・・・・とします。
TVで放映をされました。平成10年2月11日でした。
国立演芸場での「談志ひとり会」の様子から始まり、相模大野「八起」での
落語会まで、寄席以外の場所での師匠の姿を映し出していた。
談志を求めて集まる人々の中に、単なる興味本位の輩がいたことも事実でした。
ほんの一部であるが、「芝浜」や「桑名船」の高座もあった。
都内の片隅のアパートでの暮らしを見せてくれてもいた。
若き弟子達の素顔も見た。師事するなら談志師匠しかいないと言い切る弟子がいる。
タクシーを使うのが嫌で、高座から高座への移動も電車を使うという談志のこだわり。
こだわりじゃないな。こだわりてはない。それが当たり前なんだ。という談志。
電車の中で隣り合わせた見ず知らずの人と気軽に会話する姿。
弟子に噺を教えることは無いそうだ。自分の料簡が噺にでる。大げさに言えば生きざまが
噺になる。だから10秒間で弟子の技量は見抜かれてしまう。そのことの恐ろしさ。
そういう師匠に師事することの恐ろしさを重々わかっている弟子達の姿。
どうやら談志の前で気取ってもしょうがないようだ。
そんな中で、「ガン」の話題が取り上げられた。
ファンに安堵感を与えた。はずだ・・・・・・・・・・・・・・・・・
早期発見でよかったなと思った。思っていた。これが事実。
確実に3年以内には・・・・・・・・・という事態である事を示していた。
師匠はご自分の寿命を65才と言い切った。今は62才なんだ・・・・・
カルカッタへの旅行の中で人間は「生きて死ぬ」、その間になんの衒いも無いんだよ、
人間はね。というくだりがあった。
「噺家は内容なんだ!」という師匠の思い、心情。総てをさらけだして生きるのが
落語だろ、本音で語るのが噺なんだという思い・・・・か。
志ん生を信奉する談志。姿・形ではない志ん生の芸。志ん生の生き様を、志ん生は
見事に噺の中にいれた。そのことのスゴサをわかれよ。という談志。
認めたくはない、認めたくはないけど確実に「ガン」で犯されていく談志。
このことに私はどうすればよいのか。
どうするもなにも、「人間は生きて死ぬ」だけなんだぜ、それだけなのさ。
談志よ、そんなには達観してねえだろうよ!・・・・・と言ってみたくもあり
これからの3年間をみさせていただきますよ。・・・・・と言ってみたくも
我らが「間に合った噺家」として、一日も長く高座を勤められる事を願いつつ