三遊亭 円輔師匠編

三代目 桂 三木助師匠に入門されました。今年七十一歳になられる師匠でございます。寄席でお見かけすることが
少なくなったような気がしております。
世代代わりというものなのでしょうか。古い噺家さんがだんだん、あちらの世界にいかれてしまいましてねぇ。
実力も無いのに大きな顔をしている落語家が増えているようです。
円輔師匠などは平凡な噺家さんですけれども、味わいのある芸でね。若手にはできない話の雰囲気を
持っております。
喉の良い師匠でしてね。円輔節などという芸をもっておられますよ。
下に揚げた話もほんの少しを紹介しているだけです。
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三遊亭円輔 |
小言幸兵衛 |
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三遊亭円輔 |
三枚起請 |
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三遊亭円輔 |
文違い |
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三遊亭円輔 |
火焔太鼓 |
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三遊亭円輔 |
人形買い |
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三遊亭円輔 |
猫忠 |
「三枚起請」・・・・・・・・・・・・・・・・という噺
お女郎さんと通ってくる男の話です。お女郎さんにとっては通ってくる男にいちいち情を入れていては商売に
ならないし身が持ちません。所詮は男と女。騙し騙されのせ界ですからねぇ。
江戸の頃は極端に女性の人口比率が少なかった時代です。男:女が8:1くらいだったいうことです。
ですからね。恋愛結婚なんてのはなかなかできなかったようです。出会いの機会が少なかったはずですからねぇ。
「俺達は仲人無しのくっつきあいだい!」
なんていう啖呵が自慢だったというのは解りますよね。
恋愛の末に結婚したんだ。ということですからね。
ですから、吉原や品川の女郎屋に通うというのはね、需要と供給の関係からもっともな話ですよ。
そして好きなタイプのお女郎さんがいます。働いて金を算段して通いますよね。
これって今でも同じですよ。相手がお女郎さんでないだけでね。
郭に囲われているお女郎さんですから、相手にする男は一人ではないですねぇ。商売ですからね。
お女郎さんだって生身の人間ですよ。好きな男ができてね、通ってくる男の中でこの人ならというものが
できますよ。男の方もこの女と所帯を持とうなんてことになれば、ことと次第によってはハッピーエンドてなことに
なる場合もあたでしょう。
「身請けする」なんていいましてね、お女郎さんを拘束している借金などを清算して郭から開放し結婚する
というようなことですね。
まあね、中にはひどいお女郎さんもいてねぇ。所帯じみたことは何一つできなくてね。一緒に生活するなんて
できやしなかったなんて噺が「子別れ」にでてまいりますようですが。
てなわけですが。運良く相思相愛なんてことになればいいのですがね。たいていはそううまくはいきません。
お女郎さんだって商売でしょ。男に貢がせなくてはなりませんよ。
「あたしが真に想っているのは、あまえさんだけよ・・・・・・」
なんて言ってね。おもわせぶりというやつをしますね。この辺も今と変わらないでしょうな。
「天秤にかける」なんざ、いいほうですね。何人もいたりするのが当たり前だったでしょう。
ちかごろ顔を見せなくなったなんてぇと、手紙を書いてね、誘ったりします。今なら携帯でメールてなことでしょうか。
「女郎の書く手紙には本当のことなんてないよ。その証拠に狸の毛の混じった筆で書いているのだから」
なんて意味の川柳があるくらいですよ。
お女郎さんのほうににも反論はありましてねぇ・・・・・
「女郎に真無しなんて誰が言ったのでしょう。真あるほど通って来やしないじゃないの。どうせ振られて帰る
客の憎まれ口だろ」てな川柳もありますよ。
そんなこんなでね、誓約書みたいなものがあればなぁということになったのでしょうね。
お女郎さんが、貴方は私の真の男です。ということを誓った文書を書いて男に渡したのだそうです。
これが「起請文」ですね。上質の紙を使用してデザインなども凝ったものだったようです。
これを複数の男に渡してはいけないという規律があったようです。
そうでしょうね。誓約書ですからね。何枚もあったら意味ないでしょうからねぇ。
「三枚起床」という落語は、この規律を破ったお女郎さんがもたらした騒動が描かれています。
たまたま知り合いだった三人の男に起請文を渡してしまい、発覚してしまいますよ。
男たちに詰め寄られるお女郎さん。もう開き直りしかないですよ。
「何が悪いのさ。」てなもんですな。
この噺の顛末がどうなったかは落語を聞いて戴く事にしましょうか。