橘ノ円都 師匠編

 


上方落語の師匠です。話はちと古くなりますが、太平洋戦争後のあたりから、始め

なくてはなりませんようで。1945年当時は、五代目笑福亭松鶴、二代目桂 春団治

五代目桂 米団治、四代目 桂 文団治、四代目 桂 文枝、桂 春助、そして

橘ノ円都師匠という面々が活躍しておりましてね、文楽をやっていた座を借りて

興行をしたということです。それから後に、上方落語は一時期衰退をしましたが、

桂 米朝、桂 文枝、笑福亭松鶴、桂 春団治の四天王の功績により復興して現在は

東京落語とともに、隆盛しております。

東京落語の多くは上方落語にルーツがあるようです。橘ノ円都師匠はその橋渡しを

する役目を果たしたのでした。桂 小南師匠もそうでしたね。

古い噺が多いですよね、当然ながら。「尿瓶の花活」などは珍しいでしょう。

近江八景」も今では高座でお目にかからなくなっております。

 

橘ノ円都

掛け取り

橘ノ円都

近江八景

橘ノ円都

尿瓶の花活

橘ノ円都

立ち切れ線香

橘ノ円都

日和違い

 

 

「日和違い」………………・という噺

 

やはりヘンチキな男の登場です。この男、外出したいのだが、天気が気に

なってしょうがない。傘を持っていくのか持たざるべきかなどをハムレットの

ように悩んでいた。他の人に相談すると、天気をみるのは漁師が一番という

アドバイスを受ける。上町に住んでいるこの男。そうは言われても漁師が近く

に住んでいるわけもなく、易者に占ってもらうことにした。この易者さん、早速

占ってね、

「今日は雨が降るような日和じゃない。」と答える。

それではと、笠を持たずに出かけたヘンチキな男。

途中で何やら天気が怪しくなってきてね、とうとう土砂降りの雨となった。

頭に来たこの男。易者のところに怒鳴り込んだ。易が違うというわけだ。

でも、そこは手慣れた易者さん。落ち着いてこう答えた。

「今日は雨が降るような。日和じゃない。」

どっちにころんでもいいような易をするという易者の智恵でした。


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