金原亭 伯楽 師匠編

寄席で過去にタイムスリップして常連席に座りながら煙草をくゆらせ、
じっくりと聴きたい噺家ですね。派手さはないけれど安心して聴ける噺である。
十代目金原亭馬生師匠のお弟子さんです。池波志乃さんが三歳の頃から幼稚園
などの行き来をさせていたようですね。綺麗な落語をやる噺家さんです。
桂太時代には「末広演芸会」でお見かけした人も多いでしょうね。
師匠のような噺家が増えないかなと思っています。どこぞの大喜利なんぞに
出なくてもいいから、じっくり噺を聴かせてくれる噺家がね。とかくメディア
にはしりがちな噺家が多い中で貴重です。でも寄席が壊滅的な状況になって
噺も様子が変らざるを得ない時代になっている。もはや客とじかに接すことが
できるのは独演会や二人会などの公演のみ。せいぜい地方公演でお寺や商店で
やる程度だろう。ですから地方の人にとっては寄席にいくのはまれになって
くろ。だからメディアでということになるのかもしれない。が、談志師匠に
よれば、それも成り立たないことになるのだろうか。
かといって最新の情報技術を駆使してCYBER空間で噺を演っても、これこ
そ談志師匠に叱られそうです。バーチャルな落語の世界なんぞといっている
当席亭はヒンシュクものかも…・(;_;)
それでも続けていくことにしよう。
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金原亭伯楽 |
唐茄子屋政談 |
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金原亭伯楽 |
宿屋の富 |
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金原亭伯楽 |
夢の酒 |
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金原亭伯楽 |
子はかすがい |
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金原亭伯楽 |
薮入り |
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金原亭伯楽 |
二番煎じ |
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金原亭伯楽 |
お若伊之助 |
「宿屋の富」……………という噺
「富」を扱った噺には「富久」「高津の富」など。「宿屋の富」は「高津の
富」と同じ噺だ。一番くじは1000両で今のジャンボくじと同じで、
当たれば大金持となる。庶民の夢であることは今も昔も同じだろう。
とある宿屋に男がやってくる。旦那風体の男。宿屋の主人には自分が大金持
だという見せ掛けで、漬物石には千両箱を使っているとか、蔵に泥棒が
入ったが一晩に40箱しか持っていけなかったとか大ホラをふく。
そこで宿屋の主人は「富札」を一分で買ってもらえないかと切り出す。
この男、実は一分しかもっていない。「小判しかもってないけど、一分なん
て小粒はあったかしらん」などと袖の隅を探しながら虎の子の一分を差し出
す。文無しになったわけだが、あとはどうにもなれというわけで、飲み食い
を続けている。宿屋のほうは大金持と思っているからどんどんだしてしまう。
そのうち不信に思い出した宿屋の女将の様子に気まずくなった男。
外に出かける。あてもなく歩いていると人込みに出くわす。聞いてみると
富くじの日だという。そういえば自分も富くじを買っていた事を思い出す。
実は買ったときに当たれば千両と聞いても、もう金は要らないと、当たった
ら半分、主人にやると言っていた。主人は大喜びで札を預かる。
その男、寺の境内で富くじの様子を伺っている。
一番くじの札番号が読み上げられる。
なんとそれは自分が買った富札の番号。驚いたなんてものじゃない。
慌てて宿屋に戻ると布団に飛び込みガタガタ震えている。
そこに宿屋の主人が飛び込んでくる。「旦那様のんきに寝ている場合
じゃありません。富くじが一番富が当たりました!!」ってんで。
見ると布団がガタガタゆれている。開けてみるとれいの旦那が震えている。
「旦那!どうしました。一番富があたったんですよ」
「わかってるよ。だから言ったろ。もうお金はこりごりしてるんだって。
不幸が飛び込んできたようなもんだよ。」
「それになんだい。おまえは履き物のままで。」
あ、いけないと、ふと旦那のほうを見ると旦那も履き物をはいたまま
布団に入っていた。という噺。
まあ無理も無い話ですけどねえ。「ほうぼうにお払いができます。」と言っ
た久蔵。あやかりたいものですねえ。