二代目 桂 春団治 師匠編



初代 春団治師匠は余りにも有名です。「浪花の春団治」と呼ばれた人でして、

歌謡曲にも「芸のためなら女房も泣かす……・」てなやつですね。

現在の師匠が三代目でして、二代目の息子さんですね。

三代目については既に取り上げさせていただいておりますが、間に入った二代目の

春団治師匠について語ってみます。

席亭も勿論、二代目の高座を拝見してはおりません。録音されたものを聴くのみです。

ですから実際にはどのような師匠だったのかは解りません。

どんな感じのらくごであったかというと、露の五郎師匠の噺を思い浮かべてください。

しかし、これはもっともなことでして、露の五郎師匠は二代目のお弟子さんですから

似ていて当然ですね。くすぐりの部分などは全くといって良いほど同じです。声の

トーンも似ております。

そして驚くことに口調は枝雀師匠なのです。枝雀師匠がこれほどに二代目を写していた

とは、……偶然なのでしょうか。躁鬱の鬱時代の師匠ではなく、あの明るい枝雀師匠の

芸風は二代目の中にあるのではないでしょうか。

そんな気がしてなりません。

上方噺の「おもろさ」の原点のひとつが二代目にあるようです。

「はっぽんぽんな噺家さん」………・・少なくなってしまいました。

枝雀師匠亡きあと、五郎師匠が二代目の芸を受け継いでいる今、若手の中に二代目

の芸を写す人がでてきてもいいのではないかと期待しております。


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