上方落語と江戸落語:プロローグやで

序でんねん。
席亭は関東で生まれて関東で暮らしているので関西弁は話せませんが、上方落語を聴いているうちに、
なんとなく関西弁が頭に残っているようになりましてね。
それなら関西弁でHPを作って上方落語の面白さを語ってみてはどうかなぁと思いついた次第です。
おそらくは関西弁がごちゃ混ぜになるかと思いますがしゃれのつもりでみていただけるといいのですが。
では始めましょうか。
大阪ちゅうところはよくまぁ“食い倒れ”なんていわれてますが“芸どころ”でもありましてな。
芝居が好きな若だんはんや丁稚がでてくる落語がぎょうさんありまんなぁ。
江戸の落語にもないことはないのやけどすくのうおます。
大阪ちゅうとこは派手好きやさかいなぁ南なんぞにいくともうわっさわっさしまっけど、そこいくと東京はおとなしい
でっせ。落語きいてても、人情噺でっか。低い声でぼそぼそ・・・ぼそぼそしゃべてんのを客席はしんきくそさい顔して
しーーんときいとりま。おわってからもそうれんのかえりかとおもうくらい深刻な顔してかえらはります。
そこんいくと大阪はちゃいまっせ。舞台の後ろでは鐘や太鼓や三味線がジャカジャカなりますしな、客席は笑い
ころげてひっくりかえっとる。このあいだな、おわってかえろうとする80のばあさんがおってなぁ。
「落語のええけど体がいとうでしょもならんわ。腹に力がはいらんでしっこちびってもぉた。」
てな具合だぁ。お客さんくたくたになって帰りおる。
芝居の話しにもどりますがぁ。三度の飯を四度食う手も芝居がすきいう丁稚がおってな。おつかいたのまれついでに
芝居小屋にもぐりこみよる。中にはずるがしこい丁稚もおってね。小屋の横のござから尻からさきにはいりおる。
小屋のもんに見つかってな
「こらぁこのくそがきめが。こんなとこからでたらあかん。おとなしゅはいっとれ。」
いうておしこまれるさかい、ただでみよる。
上方落語のほうでは若だんはんや丁稚だけのうて蛸まで芝居したいう話がおまんねん。
若だんはんと丁稚がれいによって芝居してるとな、そばの摺鉢で伏せといた蛸が、一部始終を聞いてましたもんとみえまして、摺鉢の中で、ぼちぼち、もの言い出しよった。
「酢蛸にされてたまるかェ」てなとこですな。
摺鉢をもち上げだしよって口から墨をブゥーッと吹きます。
暴れだした蛸に若だんはん殴られて気絶するてぇなぐあいでしてな。