桂 小文治 師匠 編


昭和に生きた粋な噺家さんの小文治師匠の登場と相成ります。勿論、高座で拝見した

ことはありませんがね。VTRで数席録画しているだけですね。上方落語の師匠でして、

東京に上方落語をもってきて活躍された師匠です。桂 小南師匠もそうでした。

踊りの名手でしてね、落語が終わった後に「踊り」を見せてくれた師匠でもあります。

さぞかしお座敷で遊ばれたのだろうと思います。

なかなか早口の師匠でして、よく聞き取れないこともあるのですが、今は高座にかけら

れなくなった噺をおおく聴かせてくれます。

最近はNHKのラヂオ放送で小文治師匠の落語を取り上げてくれていますので、

比較的よく噺を聴けますね。

 

 


桂 小文治

稽古屋

桂 小文治

たちきり

桂 小文治

天下一浮かれの屑より

桂 小文治         

出歯吉

桂 小文治  

松医者

桂 小文治         

鳥屋坊主


 

「天下一浮かれの屑より」……………………という噺

上方噺です。上方は芸どころですので、芝居や浄瑠璃、義太夫などが庶民の楽しみと

なっておりました。今でもそうでしょうけどね。

江戸落語では、やはり芝居が中心でして、「忠臣蔵」などは落語の題材に数多くでて

きます。「七段目」「九段目」「中村仲蔵」「淀五郎」などなど

上方では「蔵丁稚」や「質屋庫」「軒付け」などなど。

珍しいのは「芝居風呂」でしょうか。

「稽古屋」というのは上方噺でしょうけども、江戸落語にも定着したような気がしてます。

でもこういうようなネタを高座にかけるのは芸の裏づけが必要ですね。

噺家さんは、歌舞伎や芝居などを修行という意味で研究する必要があるということで

落語だけではなく、講談や浪曲、義太夫など幅広くやらなくてはならないのでしょう。

特に落語家にとっては歌舞伎は基本なのでしょうね。

柳朝師匠は小朝師匠に歌舞伎を勉強するようによくおっしゃっていたそうです。

名人と言われる噺家さん達は皆さん歌舞伎の勉強をされております。

「天下一浮かれの屑より」という噺も、遊びがすぎた若旦那がでてきます。

やはり芝居好きですしね「湯屋番」や「二階ぞめき」などにでてくる若旦那のタイプ。

番台に上がらずに、「屑」をより分けるような仕事をするはめになった若旦那。

仕事場の横に「稽古屋」があったものだから、もう芝居心がでてきてしまう。

「屑」の中には恋文があったり、起請文があったりして若旦那の想像力をかき立てる。

いろいろな芝居の場面が次から次へと沸いてくる。それが稽古屋のBGMにのって

楽しい落語の世界へと…………・

  

このような噺は好きですね。

席亭もたまには歌舞伎座に行きます。歌舞伎を観るのではなく、聴きに行くのです。

席について歌舞伎を聴く。なんということをするのだという方々もいらっしゃるでしょう

けど、そういう歌舞伎の楽しみ方もあるのではないかと思っています。

客席で目を閉じながら歌舞伎を聴いております。

失礼なごとですが、疲れているときには寝てしまうことなどもありますが…(-_-;)

ともかくも娯楽の少なかった時代ですから芝居は町民の楽しみだったのでしょうね。

芝居小屋といってもピンキリだったのは言うまでもありませんけど。

それでも貧しき民には縁遠かったものでしょう。




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