「美輪明宏音楽会 ”愛”」

人生の時間に濃淡や密度があるとすれば、ステージに立った人間の人生はいかに
濃密なものであったろうか。彼の名は・・・美輪明宏。
発声のテクニックの素晴らしさと感情表現の豊かさ。
それは過去において何十人もの人たちが賛美し称えてきたものです。
「人生の大根役者」から始まり、「影山を慕いて」「花」「思い出のサントロペ」
「暗い日曜日」「愛する権利」枯葉」「小径」「愛の賛歌」「喫茶店の片隅で」
「ゴンドラの歌」などなど。
もちろん。「ヨイトマケの歌」も歌ってくれました。客席には涙ぐむ人たちで一杯です。
歌の合間のトークも美輪さんらしい人生論が語られます。
輪廻転生。人は宇宙のエネルギーの塊。だけど密度に差がある。
修行を重ね生まれ変わっては密度を濃くしていく。そのために何度でも生まれ変わる。
修行をしている状態を”菩薩”。生まれ変わりを重ねて密度を上げていくうちに
ある時点で修行を終え次なる世界に移っていく。・・・とのこと。
中島みゆきさんの「時代」という歌も同じですね。
「まわるまわるよ地球はまわる。よろこび悲しみ繰り返し、今日は倒れた旅人達が
生まれ変わって歩き出すよ。」
”愛されたいと思うより、愛しなさい。泣いたり笑ったり憎んだり悲しんだり。それが修行。
菩薩の業。こだわりを捨てなさい。楽になるから。やがては死がおとづれる。
修行が足りなければ生まれ変わってまた菩薩。泣いて笑って繰り返し。
愛することが密度を上げていく。何度生まれ変わるか解からないけれどいつかは
違う世界にいけるのだから。”
そんなメッセージを残して美輪明宏はステージを去っていきました。