中島みゆき アルバム 「I love you 答えてくれ」

中島みゆきさんの詩はかなりの推敲を重ねて作られると聞きます。今度のアルバムで印象に残るフレーズを
紹介します。
■ 本日、未熟者
「野望はあるか 義はあるか 情はあるか 恥はあるか あいにく本日未熟者 わたくし本日未熟者」
このフレーズのなかで“義”という言葉がある。現在ではほとんど使わなくなってしまった言葉です。
そして裏返して解釈すると、野望も無く、義も無く、情も失い、恥知らずの人間が増えていませんかという
彼女のメッセージが伝わってきます。特に“義”をもつことの意味を考えたいですね。
■ 顔のない街の中で
「見知らぬ人の笑顔も 見知らぬ人の暮らしも 失われても泣かないだろう 見知らぬ人のことならば・・・
ならば見知れ 見知らぬ人の命を 思い知るまで見知れ 顔のない街の中で」
私達は平和な生活の中でメディアを通じて、戦争に苦しむ人々の姿、飢えに苦しみ災害に苦しんでいる人々の
姿を見ています。いつかは自分にも降りかかってくるかもしれないという思いを抱きながらも、他人事のように
思って見ている。だからといってその場に行ってもなんにもならないでしょう。力になんかなれないかもしれない。
タレントや芸人が遊び、ゲームをやり旅をしているだけの意味も無い番組ばかりを見てしまっている。
誰と誰が結婚し別れようがどうでもいいことなのに、そんな番組を見ている連中が多い。
彼女は“思い知るまで見知れ”と書いた。“見知る”という言葉もあまり使われなくなっている。
“この恨み思い知ったか”なんていうセリフは時代劇などで聞きます。
みなさん、世の中に起きていることを“思い知るまで見知れ”とね。彼女からのメッセージでしょう。
■ 惜しみなく愛の言葉を
「いいえ わたしは明日をも知れず今日あるだけの一日の花
いいえ わたしは明日を憂えず 今日咲き尽くす一日の花」
なんともはやコメントできません。
■一期一会
ウルルン滞在記の主題歌として作ったもので番組の解説をしているような詩です。
■サバイバル・ロード
■Nobody Is Right
「正しさと正しさとが 相容れないのは いったい何故なんだ」
さきほどの“義”という言葉ですが、“正義”という言葉に置き換えると、正義と正義は相容れないものという。
私にも正義がありあなたにも正義がある。アメリカという正義イラクという正義、キリスト教という正義にイスラムの
正義、夫の正義に妻の正義。相容れないのでしょうねぇ・・・・・・・?
■ アイス・フィッシュ
みゆきさんのアルバムに「寒水魚」があります。「哀れなるもの氷の鱗 愚かなるもの氷の鱗」ですか・・
■ ボディ・トーク
「伝われ 伝われ 身体伝いに この心 言葉なんて迫力がない 言葉なんて なんて弱いんだろう」
“言葉”は無力なのでしょうか。弱いのでしょうか。言葉では伝わらない。文章でも伝わらない。身体で伝える?
心で伝えるということでしょうかね。ならば解らないでもないけどな。
■ 背広の下のロックンロール
「誰に見せるためじゃない 己のためだ 背広の下のロックンロール」
みゆきさん、サラリーマンに応援歌を書いたようですよ。サラリーマン諸君、困難な境遇だけど頑張れですよ。
■ 昔から雨が降ってくる
太古への回帰でしょうか。みゆきさん、転生回生に関心があるようです。
人の前世が人だという保証は無いのでしょう。木かもしれないし馬かもしれない。水だったかもしれない。
野に咲く一輪の花だったかも。雨が降って山から川に流れて植物を潤して、やがて海にそそぎ天に昇ってまた
地に降ってくる。繰り返し・・・・・
■ I Love You, 答えてくれ
「愛さずにはいられない馬鹿もいる 気にしないで受ければいいんだよ
愛さずにはいられない馬鹿もいる 受け取ったと答えてほしいだけさ」
“愛さずにはいられない馬鹿”ですか。厳しいですねぇ。みゆきさんの曲には昔からこのテーマの詩が多いのは
事実ですね。未婚の彼女だけれど恋愛経験がないのはありえない。彼女はどんな人を愛したのでしょうか。
余計なお世話でしたね。
中島みゆき2007コンサート全国公演中です。私も2回行きます。東京国際フォーラムにね。