八代目 林家 正蔵師匠編

林家彦六でお亡くなりになりました。正蔵を一代かぎりて借りた名前としていました。
生前それをお返しになられたのです。
彦六になって一年間でお亡くなりになったのでした。
先代正蔵は故林家三平師匠の実父ですね。
海老名家の正蔵名跡は一体誰が継承するのでしょうか。
三平一門にはいないようですが・・・・・・・・・・・・・・・・・。
八代目のレパートリーを揚げて見ましたが掲載し切れません。
おやりになれない落語はなかったといっても過言ではないでしょう。
八代目といえば怪談話ですが、それは表面だけのことです。
柳家と違って滑稽話はすくなかったようですがね。(少なくとも聞いたことがないです。)
八代目が長屋住まいだったというのは有名ですね。稲荷町でしたか。レトロな長屋だったようです。
九代目 桂 文治師匠いわゆる留さん文治も同じ長屋に住んでいたそうです。(隣同士とか)
これがまた実にいい話です。
別に経済的な理由があって長屋住まいをしているわけではないことがこだわりを感じさせます。
正蔵師匠は私生活では四角張ったところだの微塵も無く落語の中の人物そのものだったということでした。
落語を実生活でもやっていたということなのでしょうね。
「エデンの東」の文治師匠ですよ。枕の風刺が好きです。
律儀な師匠でしてね。長屋から寄席に通うのに、ご自分で定期券を買っていたそうです。
昔かたぎな人だったようですが、朝食はパンとコーヒーでした。コーヒーは豆をご自分で挽いていたようです。
寄席に通うにも洋服姿だったようですね。お似合いになっていたようです。
柳朝師匠もハイカラでした。正蔵師匠をお手本いされていたようですね。
奥さんのお名前が「まき」と言います。棟梁の娘さんだったとか。
楽屋では中央公論などを読んでいたとのこと。
木久蔵師匠の話の中に面白い逸話があります。
弟子達がカビは何で生えるんだろうなどと話していると、そばにいた八代目が
“馬鹿野郎!決まっているじゃねぇか。早く食わねぇからだ。”
てか。これってしゃれているわけではなく本音なのでしょうね。思考が落語そのものです。
若い頃はなかなか売れませんで、今輔師匠らと“落語革新派”などを結成して新たな落語作りをやろうとしたなんて
話があります。それなりに紆余曲折があったようです。
下記のネタ数をご覧下さい。全部ではありません。でもなんと多いことでしょうか。
新作も結構あるのです。
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八代目 林家正蔵 |
天災 |
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八代目 林家正蔵 |
永代橋 |
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八代目 林家正蔵 |
年枝の怪談 |
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八代目 林家正蔵 |
千両みかん |
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八代目 林家正蔵 |
芝居の穴 |
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八代目 林家正蔵 |
引き窓与平 |
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八代目 林家正蔵 |
利根の渡し |
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八代目 林家正蔵 |
穴泥 |
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八代目 林家正蔵 |
さみだれ坊主 |
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八代目 林家正蔵 |
鴻池の犬 |
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八代目 林家正蔵 |
真景累が淵 水門前 |
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八代目 林家正蔵 |
中村仲蔵 |
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八代目 林家正蔵 |
ぞろぞろ |
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八代目 林家正蔵 |
巌流島 |
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八代目 林家正蔵 |
生きている小平次 |
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八代目 林家正蔵 |
山崎屋 |
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八代目 林家正蔵 |
どくろ柳 |
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八代目 林家正蔵 |
廓の穴 |
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八代目 林家正蔵 |
梅若礼三郎 |
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八代目 林家正蔵 |
あたま山 |
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八代目 林家正蔵 |
百川 |
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八代目 林家正蔵 |
鰍沢 |
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八代目 林家正蔵 |
ざこ八 紫檀楼古木 |
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八代目 林家正蔵 |
名月若松城 |
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八代目 林家正蔵 |
道具入怪談噺の一場面 |
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八代目 林家正蔵 |
真景累ケ淵 |
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八代目 林家正蔵 |
羽織の幇間 |
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八代目 林家正蔵 |
笠と赤い風車 菊模様皿山奇談 |
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八代目 林家正蔵 |
煙草の火 |
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八代目 林家正蔵 |
五人回し |
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八代目 林家正蔵 |
藁人形 |
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八代目 林家正蔵 |
九段目 |
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八代目 林家正蔵 |
化物使い |
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八代目 林家正蔵 |
やんま久次 |
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八代目 林家正蔵 |
めだか |
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八代目 林家正蔵 |
目黒のさんま |
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八代目 林家正蔵 |
戸田の渡し |
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八代目 林家正蔵 |
随談 落語家芝居 |
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八代目 林家正蔵 |
随談 落語革新派 |
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八代目 林家正蔵 |
首提灯 |
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八代目 林家正蔵 |
大仏餅 |
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八代目 林家正蔵 |
初音の鼓 |
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八代目 林家正蔵 |
無学者 |
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八代目 林家正蔵 |
双蝶々雪の子別れ |
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八代目 林家正蔵 |
もう半分 |
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八代目 林家正蔵 |
双つ面 |
「雁流島」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・という噺
この噺。途中で佐々木雁流小次郎が登場すると「雁流島」。登場させない場合は「岸流島」といいます。
渡し舟での出来事です。侍や町人で満席です。
町人の仲には屑屋さんもいました。
船がでます。侍は煙草を吸おうと煙管をだした。
侍の持ち物です。銀の煙管です。値がはります。船べりでポンと煙管をはたいた瞬間。緩んでいたのでしょうか
煙管の先の銀製の部分が川の中に落ちてしまいました。銀製ですから重いですよ。あっというまに
沈んでしまいます。残ったのは銀製の吸い口だけです。なんにもならないですよ。
これを見ていた屑屋さん。早速商売っ気をだしてきます。
「お侍様。吸い口だけになってはお困りでしょう。どうでしょうか。売っていただけないものでしょうか。」
などと言い出したのです。
侍の方は自慢の銀製の煙管の先を落としてしまったのですから、心穏やかではないですよ。
気分がいらついているところに、屑屋の失礼な言い出しようですから、当然腹が立ってきます。
屑屋のしつこさにとうとう怒りだしてしまうのです。
「無礼者。このままではすておかぬ。無礼打ちにしてやるからそこになおれ。」
てな具合になってしまいます。
満員の船の中ですから無礼打ちといっても困ってしまいます。
そこには乗り合わせた老侍がおりまして、仲裁にはいります。
「船の上で無礼打ちなどをしてはかえって名折れとなりましょう。あそこに見える中洲にて存分になされるが
よかろう。」
侍は合点がいったのか同意します。
船頭に中州によるように言ってね。船が近づくとまちかねたように侍は中州に飛び移りました。
この辺が佐々木巌流小次郎の話がでてくる場面ですよ。
それを見た老侍。
「船頭さん。船を出して下さい。」
ははぁ。そういうことかと、船頭は急いで船を出してしまいます。
中洲には侍が一人残されてしまいます。
さては騙されたかと侍はやっきになっている。
何を思ったか侍は小刀を口に咥えて裸になり川に飛び込んだのです。
慌てたのが船の人達です。
「あの侍。仕返しにきたぞ。船の底を刀で繰りぬくつもりだぞ。」
「お侍さん。なんとかして下さい。」
船のともにすっくと立った老侍。戦闘態勢をとろうとしているまに、侍は水泳の達人だったのでしょう。
あっという間に船に近づいてしまう。
「これ!よからぬことをするのなら、ただではすまさんぞ。」
てな気でいるとね。
「船の底を抜きに来たのではない。落とした煙管を拾いに来たのだ。」
というようなストーリーの噺です。
中州に侍を置き去りにするというのは「夢金」にもありますね。季節は冬でしたがね。
老侍の機転や見事でした。