八代目 古今亭 志ん馬 師匠編

 


席亭仲間では独特のフラをもつ噺家として評価されていた。

惜しくも亡くなられてしまった。TVのモーニングショーなどに

レギュラー出演して活躍されていて、将来を嘱望されていたのに、

惜しいですよ。ご存命ならおもしろい噺家になっていたでしょうにね。

この師匠は宇宙食の走りの頃に試験台になったことがあるのですよ。

他に真似のできない口調をもつ師匠といえば、

 

1.春風亭柳朝

2.古今亭志ん馬

3.桂 文生

4.古今亭円菊

5.(野ざらしの)春風亭柳好

6.春風亭柳橋

7.三遊亭歌笑

8.柳亭痴楽

9.昔々亭桃太郎

10.  枝雀

   番号は順位ではありませんので、念のため。

    

   いいでしょ。実に、名前を聞いただけで口調が思い出されますでしょ。

   

 

 

 

八代目 古今亭志ん馬

干物箱

八代目 古今亭志ん馬

浮世床

八代目 古今亭志ん馬

善光寺由来 

 

「干物箱」…………………・・・・・・・・・・・・という噺

 

例ごとく若旦那の登場だ。吉原狂いという状態。親の金で遊びほう

けるとい日々が続き、二階に封じ込められた若旦那。なんとか湯屋に

外出することができ、考える事は吉原のことばかり。湯屋に行くの

だから女郎買いの時間はない。そこでなんとかして親をだまそう

として一計を案じた。仲間の幇間と口裏をあわせてしまう。この

幇間は若旦那の声色がうまく、親さえも間違えるというほど。

この幇間に二階にいてもらって、留守番をさせて自分は吉原に

行ってしまう。ここから二階にいる身代わり若旦那の幇間と親父の

掛け合いとなる。声色を使ってだましつづけようとする幇間だったが

とうとう、ごまかしがきかなくなる。よそから戴いた干物が二階に

あるので、下まで持ってこいという。そうはいかないので、仮病を

装うが、とうとう二階に親父が上がってきてしまい、これで一巻の

終わりとなる。言い訳をしている最中に若旦那が財布を忘れたので

戻ってきた。二階の幇間に「財布を取ってくれ」と声をかえた。

二階にいる親父が「ばかやろう。なにしにもどってきたんだ」

「さすがに声色がうまい。親父の声そっくりだ」でオチとなる。

 

飲む・打つ・買うの三道楽ではやはり「飲む・買う」が素人の遊びになる。

特に商家の若旦那はそうなるのだろう。やたらと吉原狂いの噺がおおいですね。

「干物箱」でも最後のオチのところは声ではなく、親父が窓から顔を出して

「いや善公のやろう、声だけじゃなく、顔真似もそっくりだ」という場合も

ある。また色々な工夫を入れている噺家もいらっしゃる。

でも何といっても「干物箱」は八代目桂 文楽師匠の右に出るものはない。

ですから、普通は文楽師匠の型でやるのが多いのです。

 

 


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