桂 歌丸 師匠編

落語芸術協会会長。桂 米丸師匠の弟子です。
「笑点」でお馴染みの師匠である。芸が円熟期に入ってきて実に いい噺になってきた。
偉そうなことを言うようであるが、枯れてきた というのだろう。
聴いていて心地よい。適度なくすぐりと落ちつきのある、しっとりとした芸風を感じる
落語に対し初心者とおもえる方々はぜひ聴いて欲しい。正統派の落語を体験できると思う。
師匠は横浜真金町の置屋の生まれだそうで、幼いときから芸子さんがまわりを取り囲んでいたという
実にうらやましい生い立ち。さぞかしかわいがられたと想像する。
師匠の芸に色気を感じるのは、生い立ちなのでしょうか。
高座で色気を感じさせる芸人は少ない。この色気は芸で見せる。
「柳家三亀松師匠」などは絶品であろう。もちろんテープでしかお目にかかれない。
実際の高座には間に合わなかった。世代として間に合わなかった。
好きな都々逸を一つ二つあげると
緋縮緬 肩からすべって覗いた乳房 にっこり笑って消す灯
草と寝て 露に濡れてる家宝をもって 何が不足で虫は鳴く
実にいいでしょ。今は都々逸を板にかける芸人は少ない。というか
寄席であまり聴けなくなった。残念ですね。
新内や都々逸など継承していきたい芸なんだけど。
都々逸には良い文句があります。このシリーズにてぜひ取り上げたいと思います
噺の中にでてくる都々逸は知っているのですが、少し勉強しましょう。
ところで歌丸師匠埋もれた古典落語を発掘して高座にかけている。
演目も100を越えるという。
横浜で独演会をやっていうので行かれると良い。もちろん、近くのにぎわい座にも出演しています。
最近では長講一席で何日間に分けて「牡丹灯篭」に挑戦している。意欲また衰えずですねぇ。
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桂 歌丸 |
厩火事 |
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桂 歌丸 |
樟脳玉 |
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桂 歌丸 |
万金丹 |
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桂 歌丸 |
お見立て |
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桂 歌丸 |
牡丹灯籠 栗橋宿 |
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桂 歌丸 |
ねずみ |
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桂 歌丸 |
素人鰻 |
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桂 歌丸 |
芝居風景 |
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桂 歌丸 |
小言幸兵衛 |
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桂 歌丸 |
井戸の茶碗 |
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桂 歌丸 |
紙入れ |
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桂 歌丸 |
団子兵衛 |
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桂 歌丸 |
引っ越しの夢 |
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桂 歌丸 |
おすわどん |
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桂 歌丸 |
竹の水仙 |
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桂 歌丸 |
長命 |
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桂 歌丸 |
くやみ |
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桂 歌丸 |
つる |
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桂 歌丸 |
お化け長屋 |
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桂 歌丸 |
壺算 |
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桂 歌丸 |
毛せん芝居 |
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桂 歌丸 |
白木屋 |
「団子兵衛」・・・・・・・・・という噺
有崎 勉作の噺である。即ち柳家金語楼師匠作ということ。
珍しい演目であろう。あまり聴かない噺である。
芝居の世界の噺である。落語らしい筋立てである。
初日、二日と舞台を休んだ団子兵衛という役者。彼はいわゆる大根役者で
人間の役などもらえない。馬や寅などの役をやっている内に、腰元という
人間の役がついた。
そこで床山さんの所に行ってカツラをつけてもらうことに。
しかし頭に合うサイズのカツラが無く、ブカブカのカツラの中に詰め物を
して舞台にでた。
ところで、セリフは「割セリフ」というもので三人の役者が分担して一つの
セリフを言う。つまりこうだ。
役者A「むさくるしい」
役者B「とっとと外へ、ゆ」
役者C「きゃいのう」
ということに。彼のセリフは、「きゃいのう」の部分である。
舞台にでた団子兵衛にセリフの出番がまわってくるがとちる。
なかなかでない。汗だくになっている。実は床山でカツラをつけてもらう時に
たばこの吸殻がカツラの詰め物の中に落ちていた。それがくすぶり始めたのだ。
頭の中が熱くなってきた団子兵衛さん、セリフどころではない。
三人の役者はまたはじめから言い直す。団子兵衛の番になってとうとう・・・
「あついのう」・・・・・・・でオチ。
柳家小せん師匠も演じられる。新作が古典化したものといえよう。
新作が古典化した噺といえば米朝師匠作「一文笛」がある。
人間国宝の真髄を語る噺である。上方落語はこのHPでまだ取り上げてないが
忘れている訳ではない。枝雀・米朝・文枝・松鶴の名人達。文珍・ざこば・
三枝・小染など逸材ばかり。これからも時間がかかることでしょう。
やれやれ・・・・(.^!^.)
「一文笛」は機会があったらぜひ聴いてほしい噺です。
「白木屋」・・・・・・・・・という噺
三題噺のジャンルに入る。三題噺の代表作は何といっても三遊亭円朝作の
「鰍沢」です。「白木屋」は落語の開祖といわれる初代三笑亭可楽が三題噺
として「東海道五十三次」「伊勢の壺矢のたばこ入れ」「江戸一番の美人」
という題で作られた噺。可楽が困ったのが三つ目のお題であるところの
「江戸一番の美人」。これを誰にしようかと悩んでいたが浮かんだのが
白木屋の娘の「お駒さん」であった。このお駒に恋をしたのが店の番頭の
「定八」である。この定八はブオトコであって、とてもお駒の相手になるような
タイプではない、片思いの番頭はお駒に恋文などを送るものだから、いやに
なったお駒さん、実の母親に相談する。というのも、店のものが主人の娘に
恋をするのは御法度だった時代。母親に咎められて進退窮まった番頭。
店の金100両盗んでとんすらする。生まれ故郷の駿河に行く。・・・と
風の便りで、お駒が結婚するという話を耳にする。逆恨みをする番頭。
「えいままよ、お駒を殺して心中ざたにしよう」と江戸に立ち返る。
刀を買い込んだが金がないのでサビた刀を手にした。
お駒が寝ている寝所に入り込んだ番頭。寝顔のお駒は実に美しかった。
美人ほど寝顔が美しいという。
番頭の気配に気付いたお駒。「きゃあ」と騒ぐ。刀を突き刺す番頭。
その刀はサビているので、刺さらない。そうこうしている内に店の者が
騒ぎだす。逃げ出す番頭。あわてて「伊勢の壺矢のたばこ入れ」を落として
いた。それを見つけた店の者は番頭が愛用していたことを知っており、
犯人は番頭だと奉行所に届け出た。捕まってしまっだ番頭。
御白砂で裁きということになる。ここででてくるのが、おきまりの大岡越前守。
裁きが始まる。罪一般を申し立てるが、番頭は否認する。
しかし、「伊勢の壺矢のたばこ入れ」や刀、恋文など次々と証拠が上げられ
観念した番頭。こう申し開きする。このくだりが東海道五十三次の宿場の
もじりとなっている。
「お駒のことは東海道より思い詰めたもので、花の下より日本橋。お駒様の
色品川に迷いまして川崎先の評判にも、あんな女を神奈川にもちましたら
さぞ程もよし保土ヶ谷、戸塚まえてくどいてみたが、かぶりも藤沢、平塚
のまに、大磯っと婿話のゆえ、どうかこのこと小田原になればよいと
箱根の山ほど夢にも三島。たとえ沼津喰わずにおりましょうとも、
腹は吉原、蒲原たてづ、口ではゆいかね寝つ興津、江尻もじりとしており
ました。」
と越前守。「これこれそちはしきりに東海道を子細に渡って申し述べたな。
定八、そちの生まれはどこじゃ」「はい駿河の城下にございます」
「うんあのこな府中者めが!」・・・・とオチになる。
実に良くできた噺です。三題噺の代表作といえる。