桂 米丸 師匠編

協会会長の米丸師匠の登場です。古今亭今輔師匠に入門して新作一筋の噺家。
下表にもあるように古典は一つもない。米丸一門のは歌丸師匠を総領として
竹丸、富丸などの弟子が続いている。歌丸師匠については既に取り上げているの
でホームページをご覧頂きたい。米丸師匠が今輔師匠に新作を薦められたのは
時代の変化により色々昔の噺が残っているけれど次第にできなくなってくる。
だから新作に力を入れなさい、という今輔師匠の提言からだという。
今輔師匠は群馬県の出身でそのなまりから、相当苦労されている。売れない時期
が永く、正蔵師匠達と新しいグループを結成して新作を中心に芸を磨いた。
今輔師匠の「おばあさんシリーズ」はこの頃生まれている。
米丸師匠の新作もいづれは、古典として残っていくものが生まれるに違いない。
別の協会会長圓歌師匠も「授業風景」や「西行」など新古典に近いものを
作っている。桂 米朝師匠の「一文笛」などは絶品で、少しづつ芽はでてきてい
ると思う。新作なので下表の噺の解説はしません。其々がよくできた噺です。
みんな庶民の生活に根差した題材を扱っています。古典でも江戸落語と上方落語
には歴然とした相違がありますが、新作でもやはり上方落語にオリジナリティが
でてくるのでしょうか。三枝師匠や文珍師匠などの新作には感心します。
新作の世界でどうにもならないのが、古典の廓噺でしょうか。現代の性風俗に
置き換えてもだめでしょうね。もうこの世界は昭和33年3月31日で過去の
ものとなってしまったのでしょう。
江戸の廓が落語のような世界だったのかは疑問ですが、それを落語に昇華させて
廓噺があるのなら、現代でも不可能ではないなんて素人なりに勝手に思ったり
しています。「いつの時代も男と女。互いに交わす情と情・・なんてね」
「二階ぞめき」の新作版はできないものなのでしょうか。自宅の二階に歌舞伎町
なんてのは陳腐でだめだろう…………・(*_*)
米朝師匠の「一文笛」や三枝師匠の「大相撲夢甚句」などは、もはや新古典と
言って良いと思う。
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