<吉原★品川遊郭>

 


 落語の中で「遊郭」を題材にした噺はたくさんあります。

 少しあげてみましょう。

「明烏」「品川心中」「居残り佐平次」「よかちょろ」 「三枚起請」「紺屋高尾」

「お見立て」「二階ぞめき」「文違い」 その他にも「お座敷噺」というジャンルで

かなり危ないものが あるのですが、・・・やめておきます。

 「吉原遊郭」には、大店から中店、小店、ずーと下がって

 「羅生門河岸」などという危ないところまでランクがあって、

 「大店」には、三浦屋、大文字、角海老、松葉屋などが有名。

 「大店」に行って遊ぶには「茶屋」というとこで、まず一杯。

 ご馳走を食べてから「大店」に送り込まれる。「引きつけ」という

 ところで、今夜のお相手をきめるわけだが、必ず、お相手が来て

 くれるとはかぎらない。「花魁」に嫌われたらおしまい。

 それでも料金はとられる。一晩の相場が最低でも15両から

 あとは天井無し。「紀ノ国屋文左衛門」などは貸し切りで吉原を

 買い切ったというから、いくら掛かったのやら。

 15両とは今のお金で約500万くらいでしょうか?

 「紺屋高尾」という噺に最高の「花魁」である「三浦」さんを

 相手にするのがありますが、職人の男が3年働いて貯めた給金で

 15両払ったということです。

 「吉原」は浅草寺の北の方にあり当時は葦の原っぱで「葦原」と

 いう地名でしたが、「あし」は「悪し」につながるので、嫌われ

 「吉原」というふうに変えたとか。

 当時の場所は「江戸四宿」といい、吉原。品川、板橋、千住。

 噺によくでてくるのは、吉原、品川が多い。

 「品川」では「花魁」のことを「お職」といって吉原と格差を つけた。

 その他にも「岡場所」という非公認の「売春宿」があった。

 しかし、華やかに語られるこの世界も、悲しき女性達の犠牲に

 支えられていたのは事実であり、それが昭和30年代まで続いて

 いたことを忘れてはならない。噺の中にも、道楽親父を助けようと

 子供ながら吉原に身を売ろうとした「文七元結」。

 男と女の騙しあいを描いた「文違い」や「お見立て」など

 悲しい「お女郎さん」の姿が伺えてくる。

 バーチャルに留めておくべき世界なのである。

 

 ところで、「遊郭遊び」につきものなのが、「幇間」いわゆる

 タイコという人物。旦那の回りに取り付き、ご機嫌をとるという

 ヨイショの芸人。「大店」の旦那の取引先への接待なども

 請け負ったようです。「幇間」がでてくる噺は色々あるけど、

 「幇間腹」「愛宕山」「王子の幇間」「鰻の幇間」「富久」

 などがある。

 「幇間」のでてくる噺を得意にしていたのは「桂 文楽」で

 この人の右に出る人はいなかったといわれる。

 文楽師匠の没後、「幇間芸」を今に伝える噺家はいなくなった。

 談志師匠が追いかけているが未だ届かずということか。

 談志師匠が追いかけても、客の方が理解できない時代になって

 もはや「廓噺」というジャンルは消えていくのかもしれない。

 まさにバーチャルワールドなのである。

 


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