三遊亭 遊三 師匠編

取上げさせていただくのが大分遅くなってしまいました。けしてマイナーな噺家
さんではないのですが、結果的にこうなってしまったことになり、陳謝。
遊三師匠のファン層は恐らくは、寄席でね、高座から離れた柱に寄りかかってね
噺に笑うでもなく、怒るわけでもなく、聞いているのかそうでないのか、
わからないけど、時々視線を鋭くしている、いわゆる“常連客”のイメージが
あります。良く言われる「玄人受けする」噺家さんですよ。
けして派手さはないが、味のある芸風でしてね、わからないお人には、さぞかし
「つまらない噺家」と評される部類の噺家ということになりましょう。
でもそこが何ともいいんですね。
じっと聞き込んでみて下さい。とにかく批評などせずに、わからなくてもいいから、じっと聞いてみて下さい。わかりますよきっと。
遊三師匠のお弟子さんが、「笑点」で有名な小遊三師匠ですね。卓球の上手い。
すでに紹介をしておりますので、小遊三師匠について知りたい方はどうぞ。
遊三師匠はぜひ、寄席で聞きたいものです。ホール落語もいいのですが、
できれば末広亭あたりで願いたいものです。
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三遊亭遊三 |
子別れ |
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三遊亭遊三 |
長屋の花見 |
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三遊亭遊三 |
子は鎹 |
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三遊亭遊三 |
船徳 |
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三遊亭遊三 |
品川心中 |
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三遊亭遊三 |
付き馬 |
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三遊亭遊三 |
睨み返し |
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三遊亭遊三 |
つるつる |
「睨み返し」……………………・という噺
現代では、暮れも押しつまって大晦日といえば、「NHK紅白歌合戦」をみて、
11:45分になると、「行く年くる年」で日本の各地の初詣風景をみる。
かたやディズニーランドでカウントダウンをやっている人達もいる。
しかしながら江戸庶民といえば、一年のつけを払う日。借金取りがやってくる
日。と相成る。きちんと遣り繰りしているのなら兎も角も、金がないのは
いかんともしがたく、あの手この手で借金取りから逃れる姿が噺の中に多く
でてくる。
例えば、「掛取り万歳」、「尻餅」、「芝浜」、「狂歌家主」、「穴泥」、
そして代表的な噺が「睨み返し」です。
江戸の庶民は月末にまとめて勘定を払うという暮らし方になっているようで、
現代でも同じケースがありますよね。カード払いなどはこれですよ。
銀行口座自動引き落としなどなかった江戸の庶民には勘定が足らない人が
いたのも当然です。「江戸っ子は宵越しの銭は持たない。」といいますが、
実際は現金では持たず家財道具などにして、お金が必要な時は質にいれて
現金化するということでした。朝、お釜を質に入れて日銭を稼いだら請け出す
なんて日常茶飯事でした。
ですから、掛取り(借金取り)をなんとか誤魔化そうと必死でしてね。色々な
手段を考えた。それが色々な落語になっているということです。
掛取りの癖にあわせて追い払うなんていうこともあって、狂歌好きの大家が
店賃を取りにくると、狂歌ずくしでいい気持ちにさせて帰したり、喧嘩早い野郎
がくればわざと喧嘩をふっかけて帰してしまう。
なかには掛取りを商売にしようてな輩もおりまして、長屋を歩き回っては商売
相手を探してお金にありつくという結構なものでして…・
その手口というのは、家のものを隠れさしておいて、掛取りが入ってくると
なにも言わずに、ただ睨む。それもものすごい形相で睨む。
掛取りのこうは、何を言っても無言だし、睨まれているのだから落ち着かなく
なってくる。まして浪人姿だから次第に怖くなってくるという具合でして。
どんな掛取りも帰ったというわけ。これだけで何がしかのお金を稼いで、
この浪人。どうするのかと思ったら……
「これでもうけてな、自宅へ戻って掛けを払う。」
てなこと。いやはや江戸の庶民も大変でしたようで……・・/*−