Pentium シリーズ

現在市販されているPentiumなんとかCPUは以下の製品群からなります。

Pentium [無印] , P54Cと呼ばれる。

120,133,150,166,200が入手可能。1万円から3万5千円くらい。

Pentium with MMX , P55Cと呼ばれる。

P54Cを高機能化した物(詳細は下記)、166,200,233MHzが入手可能、2万円から4万円くらい

Pentium Pro

P54Cを32bitOS専用に作り替えた物(ちょっと違うけど)。Windows NTマシンで使う。
150,180,200MHzが入手可能。

Pentium U

Pentium Pro の2次キャッシュを外づけにしたもの。ただし2次キャッシュのバス幅はPentium Proの半分しかない。233から450が入手可能。


Pentium MMXと従来のPentium

最近 Pentium MMX (P55C)が主流になってきました。MMXはP54Cより速いのか否かについての質問も増えています。そこでちょっと概説。

従来のPentium (P54C)とPentium MMX (P55C)のCPUの違いは、

(1) 内部キャッシュの量の違い。P54Cは16Kbyte,P55Cは32Kbyte
(2) MMX(Multi Media eXtantion : マルチメディア拡張機能)の有無

の2点です。また、P55Cのマザーボードにも違いがあって、

(3) P54Cは3.45V-3.8Vで駆動する。P55Cは2.8Vで駆動する。
(4) P54CはFX,HX,VXのチップセットで性能をほぼ発揮できる。P55Cは専用チップセット(430TX)のマザーを使わなければハード的に全性能は出せない。

そして究めつけは、ソフトがMMX(マルチメディア拡張機能)を使うように制作されていなければ、マルチメディア拡張機能の恩恵を受けることはできない、ってことです。

現在P55C対応のFX,HX,VXのマザーボードを使っていて、MMX対応のソフトをもっていない場合には、P55Cを使うことの利点は(1)のキャッシュが増えたことによるメモリーアクセスの疑似高速化だけです。(15%程度の高速化と言われています。)

ほんの少しですがMMX対応のソフトが出回っていますので、そのソフトを使うのであれば、MMX機能の恩恵を受けることが出来ます。この場合かなり?の高速化が期待出来ます。

蛇足ですが、430TXでは64Mbyte以上のメモリーに対して2次キャッシュは効ません。


Pentium U CPUの見分け方

Pentium U CPUが安くなってきました。現在出回っているのは233M〜450Mですが、両者を区別するのは簡単です。スロットに差したときの上面にあたる細長い面に、線刻してある文字が80522PX266512とあったら、末尾6桁だけ見て、266MHzの512KBだと判ります。


Pentium CPUの見分け方

Pentium(P54C)には周波数以外に3つの性能上の差異があります。 CPUの裏側をみて、型版の末尾のSSSとかVSUといった3文字を見てください。
参考写真には
4行文字が書かれていて、一番下の列の右端にVMUと書かれています。
最初の1文字目が電圧、
2文字目が信号タイミング、
3文字目がマルチ対応可否、

になります。例えば、3文字がSSSなら駆動電圧3.3V、タイミングは標準、マルチ対応のCPUで、3文字がVSUなら駆動電圧3.45V、タイミングは標準、マルチ非対応です。

項目

種類

駆動電圧 CPUに供給する電圧の違いで2種類あります。
S : Standardの略、約3.3Vで駆動
V : VRE? の略、約3.45Vで駆動
VREはクロック信号(本来矩形波)の劣化をごまかすための対策です。従ってクロックアップの耐性は小さくなります。
信号のタイミング? S : 標準EDSタイミング(って何?)
M : Min Valid Delay Spec
Mだと信号がアクティブである時間が短いという噂ですが、私はよく分かりません。調査中
マルチプロセッサ対応 S : Standard の略、GA586DXなどのサーバー用途のマルチプロセッサ対応マザーボードでも使用できます。(WinNTで利用出来ます。)
U : Unique の略、単独でしか使用できません。

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